
SKUは「ストック・stock」「キーピング・Keeping」「ユニット・unit」の頭文字を取った略で、意味は最小の管理単位ということになります。
スーパーマーケットで扱う商品は多く、全ての商品を一括で管理するのは非常に複雑なため、多くのスーパーでは部門ごとに管理します。
またスーパーマーケットの在庫管理は部門ごとに行うのが一般的で、最少の管理単位であるSKUには在庫管理としての意味合いは薄いと考えられます。
スーパーマーケットのSKU
スーパーマーケットでSKUという言葉を使うときは、1つのカテゴリからどれだけのアイテムをつくるかという意味でよく使われます。
例えば、青森県産のリンゴを1カテゴリとします。このひとつのカテゴリからどれだけのアイテムをつくることが出来るかがスーパーマーケットではSKUといいます。
1つのリンゴをそのまま販売していればリンゴのSKUは「1SKU」になります。その他に2個入り3個入りとアイテムを増やせば「2SKU」「3SKU」とSKUが増えていきます。
仮にリンゴの産地を青森県産だけでなく、青森県産や富山県産など複数の産地に増やした場合でもSKUの数は増えていきます。
その他にも王林やふじなど、リンゴの品種を増やせばSKUの数も増えていきます。
SKU本来の意味は最小管理単位ですが、スーパーマーケットでは、これ以上分類分けの出来ない最小のカテゴリから、複数のアイテムを管理し、それをどれだけの単位(スペース)で販売するかという意味でつかわれます。
スーパーマーケットのSKUは1つのカテゴリから生み出す複数の販売方法です。
例えばマグロというカテゴリから赤身、中トロ、大トロがあれば「3SKU]です。それに刺身、さくどりをプラスすれば「5SKU」になります。
さらに本マグロ、黄肌マグロ、ビンチョウマグロなどマグロの種類を増やせばSKUも増えていきます。
スーパーでSKUを増やすメリット
1つのカテゴリから複数のアイテムを生み出すSKUには多くのメリットがあります。
例えばこま切れ肉という1つのカテゴリから豚肉のこま切れ肉だけを販売しているより、牛肉のこま切れ肉もあった方が、こま切れ肉のSKUが増えると同時にお客様の選ぶ選択肢も増えます。
量目も全て同じ量目で販売しているより、少量パックやジャンボパックも付け加えることで、SKUは増えていくと同時にお客様の必要量にあう可能性が高くなります。
また切り身などを販売する場合は全て1切れ入りのパックで販売するより、2切れ、3切れパックとSKUを増やした方がお客様の手間が省けると同時に生産コストも減らすことができます。
スーパーでSKUを増やすことのメリットは、複数のアイテムで販売スペースを広げ、消費者の選択肢を増やすことです。
それが購買意欲につなげることにあります。
SKUを増やして売りたい商品のアピールをしましょう。