定額売りをするときの入れる量の決め方

桶いっぱいの果物
画像・桶に入った果物

スーパーマーケットの鮮魚部門や精肉部門で仕事をしていて、100g当たり幾らで販売したら何%の利益があるのかはわかるけど、1パック298円や398円で販売するときに何g入れたら何%の利益がでるのだろうと悩んだことのある人もいるかと思います。

そのような経験をしている人のために簡単に説明します。

定額売価÷グラム売価=内容量

利益計算の仕方は利益額を売価で割ればでます。

利益率35%

仮に100円の原価に35%の利益を乗せたいのであれば100÷(100-35)×100になります。
100÷65×100=153.8

これで100円の商品に35%の利益を乗せたときの売価は154円だと分かりました。

なので100g当たり100円で仕入れた商品に35%の利益を乗せて1パック298円で販売する場合は、298÷154×100で、内容量を194g入れて販売すれば35%の利益があることになります。

ちなみに35%の利益を乗せて1パック398円で販売する場合は、398÷154×100で258gになります。

利益率40%

仮に1箱5000円で甘えびを仕入れたとします。これに40%の利益を乗せて1パック398円で販売するときは何パック作ればよいでしょう。

こたえは21パックです。

上の計算を簡素化して5000÷0.6=8333、これで5000円で仕入れた商品に40%を乗せると8333円になることが分かります。

簡単なやり方

頂きたい金額8333円を売りたい売価398円で割ると、21パックに分ければいいことが分かります。

1パック当たり何g入れればいいか計算するときは、1箱分の甘えびの重さを量って21で割れば出てきます。

面倒なやり方

もう一つの方法は1箱分の甘えびの重さを量って、100当たり幾らで販売したら8333円になるか計算して398円から100当たりの売価で割るやり方です。

スーパーではこのやり方が必要になる場面があります。

仮に1箱に甘えびが3㎏入っていたとします。1箱に40%の利益を乗せたときの売価が8333円になるので8333円÷3㎏で100g当たりの売価は278円になります。

398÷278×100で内容量が143gだと分かります。
(確認・3000g÷143g=20.9)これで21パックに分けたときも、1パックに143g入れるのも同じだと分かりました。

このやり方なら298円で販売する甘えびには45%の利益を乗せ、398円で販売する甘えびは35%など異なる利益率を乗せることができます。

異なる利益率

上記の条件で298円の甘えびには45%の利益、398円の甘えびには35%の利益を乗せてみたいと思います。

5000円÷0.55=9091円
9091円÷3㎏=3030円
これで45%の利益を乗せたときの100g当たり売価が303円だと分かりました。

298÷303×100=98.3
これで1パック298円の売価で45%の利益を乗せたときの内容量は98gだと分かりました。

次に35%の利益を乗せて1パック398円の商品を作ってみます。

5000円÷0.65=7692円
7692円÷3㎏=2564円
これで35%の利益を乗せたときの100g当たりの売価が256円だと分かりました。

398÷256×100=155.4
これで1パック398円の売価で35%の利益を乗せたときの内容量は155gだと分かりました。

確認・5000円で3㎏なので100g当たりの原価は5000÷3で1キロ当たり1667円です。100g当たりは167円です。

原価100g当たり167円の商品を100g当たり256円で販売しているので、256-167=89で100g当たりの利益額は89円になります。

利益率の計算は利益額÷売価×100なので利益額の89円を売価の256円で割ってみます。
89÷256×100=34.7%の利益率になります。