
スーパーマーケットでも24間営業の店はありますが、殆どのスーパーでは開店時間と閉店時間を決めて営業しています。開店時に全ての商品が陳列されている状態を開店時100%といいます。
開店時100%にするには
開店時100%にすることはお客様とのお約束ごとです。もし出来ていないのなら何らかの対策を取らなくてはいけません。
開店時100%にするために今以上の作業の効率化やスピードアップというのは具体的ではありません。100メートル12秒で走れる人に意地と根性で11秒で走りなさいと言いているようなものです。精神論ではなく、どうしたら開店時100%になるのか具体的に考える必要があります。
例えば開店前のスタッフの見直し。出勤時間の見直し。開店時間の見直し。前日日付になりますが、仕越しすることを店舗として認める。仕越し作業員の確保など。
開店時間を遅らせるのが一番現実的だと思いますが、近くに競合店がある場合は開店が遅れる分だけ不利になります。打つ手は無限という甘い考え方では無限に答えを求め続けるだけになるかも知れません。現実的に考えてみましょう。
開店時100%はお客様とのお約束ごとだと思っているのは店側だけで、本当にお客様はそう思っているのでしょうか?
開店時100%を諦め今以上に開店時間を早めた方が競合店に対して有利になるかもしれません。
諸悪の根源は開店時100%
スーパーマーケットは競合店が多く、価格競争が激しく生産性の低い業種です。サービス残業やサービス出勤が無くなると経営難に陥る企業もあるかも知れません。
スーパーマーケットの従業員でチーフの役職についている人の中には、サービス残業やサービス出勤が常時化されている人もいるかと思います。
限られたスタッフで開店時に全ての商品を陳列するためには仕方のない店もあると思いますが、一部の人だけが大変な目に遭うのはよくありません。
部門チーフが開店時間を変更し遅らせることが出来ないように、毎日新しい商品で開店時100%にすることには無理があります。スーパーマーケットはサービス業ですが、無理を克服するためのサービス出勤やサービス残業は本当に必要なのでしょうか?
もしサービス残業やサービス出勤が常時化されている人がいたら、どうか自分をご自愛ください。開店時100%に拘る限り改善されることはないと思います。